「低体温」という言葉をご存知でしょうか?
一昔前「子供は火の子」と言われて体がポッカポカだったのが、最近の子供たちは朝、体温を測ると35度台の子が増えてきているとのこと。
「低体温」のどこがいけないんでしょうか?
「体温が低い」ということは、「熱でバイキンをやっつける力が弱い」ということ。
なので、基礎代謝や免疫力が下がります。
そのことで、アレルギーやアトピー、不定愁訴などの症状が出ます。
「舌の位置」と「子供の体温」が密接な関係があると言われても、ピンとこないと思います。
でも、仕組みが分かると「なるほど!」と膝を打つこと間違いなしです!
では一緒に仕組みを学んでいきましょう。
受け口の場合
ベロが下にあるので、上あごが成長できない(ベロの押し出す力は常時3~4キロ)
ベロは上アゴにいるのが正常なのに、上アゴが狭くて居場所がなくなり、下あごに常駐する
うまく呼吸ができなくなる(口呼吸になる・呼吸位が悪い)
更に下あごにあるベロが下あごを押す
●噛み合わせが悪くなり、「しゃくれ」になる
●口呼吸なので酸素の取り込みの効率が悪い
(理由:口から入った空気は、適温・適湿度になっていないので、肺でのガス交換の効率が悪い)
体が冷える
病気がちになる
受け口を治せば
上あごが成長する(ベロの力&6~9歳の上あごの成長期に乗っかって)
ベロが上あごに常駐できる
鼻で呼吸するようになる
酸素が効率よく摂取され、血の巡りがよくなり体があったかくなる
(鼻から取り込んだ空気は、適温・適湿度なので、肺での酸素→二酸化炭素のガス交換の効率がいい
余計な細菌が体内に入らなくなるので、免疫力が上がり、健康になる
(鼻で吸った空気は、「鼻毛」と「上咽頭〔じょういんとう、鼻水を作るところ〕」という超高性能フィルターがあるため、バイキンをそこで確保することができます)
さらに最新の話を先生に聞いてみましょう!
実は密接な「受け口」と「ベロの位置」の関係の最新情報
今、歯医者さんの間で、本当に勉強している先生は、「呼吸位(こきゅうい)」って考え方をするんですよ。
今まで、私たち歯医者さんが大学で勉強したのは、「咬合位(こうごうい)」といって噛むときの、「カチカチ噛んでください」って、食べるときの噛み合わせばかり勉強してきた。
でも、一日のうち食べている時間、つまり歯が接触している時間ってせいぜい1~2.5時間ですよ。
「呼吸」って24時間ずっとしているんですよ。
この「呼吸位」を変えると、アトピーとかめまいとか肩こりとかあらゆるものが治るかもしれないと言われています。
「受け口」だと「口が開く(口呼吸)」になる。
すると、その「呼吸位」が悪くなります。
(「呼吸位(こきゅうい)」も「咬合位(こうごうい)」もどちらも噛み合わせの話です。)
でも、噛み合わせって普段、誰も意識していないですよね。
呼吸しているとき、吸ったり吐いたりする時も「噛み合わせ」は動いているんです。
24時間365日している呼吸なので、実はコレがとっても大事。
一番大事なのは「ベロの位置」と言われています。
本当に勉強している先生しか知らないです。
どこでネタを仕入れたんですか?
いつも勉強しているんで・・(笑)。
セミナーに行くと、ほんとにトップクラスの先生は「呼吸位」を治すことで、不定愁訴、原因がわからない頭痛など治しているという話を聞きます。
でも、歯科大学で教えているのは、いまだに「咬合位」。
何も意識せず座っているときは「安静位」というのですが、実は上の歯と下の歯はくっついていないんです。
「安静位」のとき、歯と歯の間には2~3ミリの隙間があります。
だから受け口で口が開いた時間が長くなると、「呼吸位」が悪くなります。
そうすると、全身的な不調、例えばアトピーやアレルギ-を引き起こすのです。
さらに、ベロの位置が下がることで、舌根沈下(ぜっこんっちんか※1、※2)する。
そうすると、頚椎(けいつい)がズレる、猫背になる、女性でいうところの生理不順・生理痛が起こります。
舌根の位置
「舌根沈下」の意味
確かに、気道を舌根、下の根っこがふさいじゃう・・。
空気の通り道が狭くなって、ふさがる。
「空気・酸素」が「肺」に行かなくなるって事ですよね・・。
こわい・・。
昔「子供は火の子」って暑がりの子が多い、熱々の子が多かったのですけど、最近の子供は冷え性があったりする。
足を触ったら冷えている。
どういうことか?というと、血流障害を起こしているんですね。
「姿勢正しくせい」と言うたらやるけど、一瞬治るだけ。
姿勢が悪いのは、ベロの位置が原因のことがあります。
着るものを暖かくしてあげることだけでなく、血の巡りをよくしてホントの意味で治すことが大事。
「呼吸位」で歯科矯正治療をする先生もいるんです。
「呼吸を治す」と「歯並びがよくなる」って先生もいるくらい、ベロの位置ってすごく大事。
ベロの位置、医療用語で舌(ぜつ)はホント大事なんです。
ベロの位置を正しくすれば、呼吸の場所が正しくなる、呼吸を正しくすれば口呼吸が治って来る。
ベロは筋肉のかたまりです。
ということは、筋トレできますか?
筋肉は最近テレビでも取り上げられている「あいうべ体操」などをやれば「筋トレ」できます。
「あいうべ体操」の方法
なので、治してあげないといけないです。
受け口はほっといても治りません。
下アゴが上アゴの成長の「邪魔」になるんですね、受け口だと・・・・。
そうかぁ・・。
「様子を見よう」というのがどんなに怖いかって事をわかってほしい。
それが後々どんなに大変になるか。
今だけでなく、大人になってからもずっと影響があると思うと、恐ろしい。
口呼吸による、不定愁訴やアトピーの人をいっぱい診てきました。
インフルエンザで学級閉鎖になるケースって多いけど、たまにほとんどインフルエンザにならないって子がいる。
その子は口がビッタリ閉まっているよ。
鼻は鼻毛や、鼻の奥の上咽頭にバイキンを除去する上に、空気を加湿・加温する「多列絨毛上皮(たれつじゅうもうじょうひ)」という超高性能フィルターがある。
だから鼻で息をするのは大事。
この姿勢は、呼吸がしにくくなる。
下を向くとベロも下に落ちてくる。
さらに、この姿勢ってウツの姿勢なんだよね。
ウツを製造する姿勢なの。
だから、目を上に上げれば、ウツを感じられなくなるという実験があるのね。
「血の巡り」と「息」と「姿勢」を治すと、ウツも治るんです。
口呼吸になれば、口が渇いて、唾液も出なくなるし、虫歯もできやすくなる。
口は、良いものも悪いものも全て入ってくる。
口から入ってくるバイ菌で、心筋梗塞とか心臓病になるということが分かってきている。
スウェーデンは、30年前に国家予算の3/1を使って口腔ケアを始めました。
それで、全身疾患がかなり減って、病院にお世話ならずに自宅で亡くなる人が多くなった。
歯医者さんと衛生士さんがこの受け口、反対咬合の話を広めれば、格段に病気は減って、医療費がもっと減るから。
死因の3位が肺炎、誤嚥性肺炎ですが、口の中の歯周病の菌が原因ですから。
肺炎なんてほぼなくなると思う。
全然知りませんでした。