受け口が自然に治る確率は、6%です。
受け口の子が100人いたら6人しか治らない、94人は治らないのです。
ということは、ほとんど治らないのです。
「自然に治る確率にかけたい」
「お金がかかるから」
どうしても様子を見たくなるのが人情です。
でも、ほとんど治らないともいえるのです。
さらに、治療を始めるなら、早いに越したことはありません。
では、どうして早く始めなくてはならないのでしょうか?
何でそんなに急かすのでしょうか?
その理由を紐解いていきましょう。
まず、あごの成長の仕組みについて知りましょう
ということは、6歳でほぼ決まっちゃう。
できたら、3歳から始めて6歳までに終わるのが理想。
3・4・5歳で始めるのがベストなんです。
ふつうの矯正は、「6歳から」って言われるんだけど、
ただ、6歳でいったん成長が止まってしまう。
それが「第一次成長」と呼ばれる時期で、6歳まで。
その後の「第二次成長」が10~14歳。(女の子は14歳まで、男の子17歳まで)
できたら、3歳から始めて、6歳までに終わるのが理想。
上アゴの成長を妨げないために、遅くとも10歳には始めてほしい。
治療を先延ばしにすると、心配になること「4つ」
一般的に正常な人は、どこにベロの先があると思いますか?
受け口の場合、特にベロの位置が、まずいの。
受け口の子は、上アゴの成長がブロックされて上アゴは小さいままだから、ベロの置き場がなくなる、上アゴにベロの居場所がなくなるんです。
上アゴ、狭いもんね、成長しないから。
そうすると、下アゴに行くんです。
まとめるとこんな感じです。
受け口のままだと、心配になること「5つ」
「見た目が悪い」以外にも、下記の「機能的なデメリット」が5つあります。
- 1. 上アゴが成長できない
- 2. ベロは上アゴにいなくてはならないのに居場所がなくなり、下アゴに常駐する
- 3. うまく呼吸ができなくなる(口呼吸になる)
- 4. 筋肉が張って、ベロの筋肉がうまく動かなくなる「あいうえお」が濁って聞こえる発音障害になる。(どもることもあります)
- 5. 下アゴにあるベロが下アゴを押すので、下アゴが前に更に出る。
ベロの力(ちから)ってすごくて、常時3~4キロで押しています。
受け口の子は、必ずベロが下アゴにあります。※この器具で、ベロの位置を変えます
間に合うのか?間に合わないのか?の「目安」があります
一体、マックスどれくらいまでの年齢で治療ができるのですか?
レントゲン撮るとわかる。
不思議な感じがしますね。
歯医者だけど手のレントゲンを撮るの。(笑)
小さい子は、撮らなくてもわかるんだけど、ギリギリの子、13~17歳くらいの子が年に1人か2人、間に合うかな?というのを診るのに「目安」として診ることもあります。
「うちの子、間に合うかしらどうかしら?」という時ですね。
お金の心配もありますし・・。
上アゴの成長を下アゴがブロックしちゃうんです。
歯科矯正と受け口の治療の順番で言えば、受け口の方が、絶対先!
まずこれを乗り越える。
矯正のほうが優先順位として後です。
受け口を治してから、歯科矯正をする。
受け口は、見た目もそうだけど、どんどん助長されて将来何十年、おじいちゃんおばあちゃんになるまで80年間苦しむことになるです(不定愁訴、アトピー、アレルギー)。
健康な人生を送ることは、子供本人にとっても親にとってもすごく大事なこと。
これから先の、心配事はなくなるということです。
ちなみに、80歳で歯が20本ある人で受け口の人は、ほぼいないというデータもあります。
「あの時やっておいてあげればよかった」って後悔したくないですね。
「3歳からの受け口治療」について、お母さんの素朴な疑問
素朴な疑問なんですが、「3歳から」っていうんですけど、3歳の子が理解してちゃんと治療器具を口に入れてくれるんですか?
3歳じゃ、わからへんもん。
4~5歳になると本人わかってくれるけど。
3歳でやると、アゴが柔らかいから効果が出るのも早い。
ベロの習慣で逆戻りこともあるので、その後、継続して来てもらう必要あります。
「ベロの筋トレ」をしないと戻るから。
「腹筋やめたらダメよ」っていうのと一緒。
ベロは筋肉の固まりだからね。
骨が固まったら安定するので戻ることを心配しなくて大丈夫です(13歳くらい)。
受け口(反対咬合)を、乗り越えたら前歯を使ってよ~く噛んでください。
お母さんは、なるべく食材を切らないこと。
例えば、きゅうりを切らずに丸のまま出して「味噌きゅうり」とか、フランスパンを噛みちぎるとか、ジャガイモ丸ごとカレーに入れるとか・・ウチはそうしているんだけど。
わたし的には、楽できます。(笑)
いっぱい噛む事が大事なんですね!
でも、受け口のまま、乗り越える前の段階ではやっちゃいけないよ。
受け口がある程度治ったら、食材を大きく切ってね。
まず「受け口を治す」のが、第一優先なんですね。
さっきの話に戻るね。
どういう風にアプローチするか、3歳の子の受け口治療を始めるにどうするか?だけど、お母さんにとにかく「ほめて!」ってお願いします。
「入れたらかわいいね」「すごいね!」「かっこいいね!」
何でもいいから、小さい子は褒めちぎる。
器具も、硬いものから柔らかいものまで用意して、臨機応変にやります。
硬いのがいい時もあるし、慣れていないから柔らかいのからスタートすることもある。
その人に合わせます。子供は単純なんで、ほぼほぼできる。
3歳でできなかったら、4歳でOK。
3歳だとたまにできない子もいますが、はじめ「やだっ!」て外す子も、だんだん出来るようになる。
そこはお母さんお父さんとうまく「伴走」していくので安心して下さい。
一日に冬と夏があるような気候の中、5日間走ります。
サハラって、すごく暑いんじゃなかったでしたっけ?
4日間フルマラソンくらい走って、最後の日は「オーバーナイトランニング」で80キロ走るんです。
高いお金払って苦しい思いしにくる(笑)。
経営者はいろいろなことを学びに来るんですね。
なので、一緒に走ることは慣れています、大丈夫ですよ!