実際の受け口治療の進め方

では実際にどのように治療を進めるのでしょうか?
先生
受け口(反対咬合)で使う治療器具は数種類ありますが、名前が違っても基本性能は一緒です。
(パラシールド、ムーシールド等)
症例によって使い分けます。

パラシールド、ムーシールド

パラシールド、ムーシールド

お母さん
青いんですか?

先生
いろいろな色があって、それぞれ特徴があるので使い分けてやっています。
サイズにSMLがあったり、柔らかいのと堅いのがあったりとか、6種類を使い分けます。
根本的には、ベロの位置を変えるのが基本線です。
ベロの位置を「下」から「上」に変えます。
これを噛んだ瞬間に、ベロが器具の下に入れられなくなります。
上に行くしかなくなるの。

パラシールド、ムーシールド

お母さん
ここの上にベロが乗っかるんですか?

先生

パラシールド、ムーシールド

そうそう。
真ん中に「切込み」があるから、ベロが上に行くしかなくなる。
ベロは反対咬合の場合は、下にあるからね。

お母さん
「ベロ上げ矯正機」みたいな・・なるほど。

先生
もうひとつの効果は、口輪筋(こうりんきん)という筋肉があるんだけど、唇側(しんそく)、唇の筋肉が強くなっているので、それを排除してあげる、その二つの効果があります。

先生

お母さん
「ベロを上に上げること」と、「口の周りの筋肉を整える働き」があるんですね。

先生
噛むことによって無意識にベロがあがる。
ベロが上あごを押せるようになる。
そうすると、口呼吸から鼻呼吸になる。
鼻呼吸になると、鼻毛などの「鼻フィルター」フル活用&酸素を効率よく取り込める。
余計な細菌が入らない&酸素がイッパイになるから体の調子が良くなるという、
よいサイクルができる。

先生

先生

0120-016-487

気になる「費用」のことについて

お母さん
どれ使っても値段は一緒ですか?

先生
器具の紹介をします。これがムーシールド。

先生

こちらはパナシールド。

先生

先生

先生
柔らかい硬いがあって、硬いのは3歳の子はなかなかやってくれないので、柔らかいのも併用しながら進めます。
どの子にどれが合うのかを見てね。

お母さん
「症例」と「その人」によって合わせる?

先生
そうそうそう。
厳密には1日14時間入れてほしいんだけど、まずは30分できたら、ほめて!
始めは10分から、そのうち8時間10時間と延びていくよ。
基本、アゴは夜に動くから。

お母さん
夜が動きやすいんですか?

先生
そう、基本的に夜はつけてほしい、アゴが一番やわらかいから、自由に動く。
ちなみに、口を開いてちゃだめよ、唇を閉じてないとだめよ。

お母さん
それって口の筋肉をすごく使いますね。

先生
子供には起きていてる時間にやるときは「チューの口にしてね」って言います。

先生

先生
ベロがより上に上がることで上アゴが成長して、ベロは下アゴを押さなくなる。
寝ている時って、口って開いちゃうんですよ。
起きている間に、筋肉を鍛えていると、寝ている間に口が閉まるようになる。
起きている時に、器具を3~4時間付けているのは練習のため。
(矯正が)効かないケースは、口を閉めないから。
閉めないと、効果がないんです。
とにかく極端にほめてあげてください。
子供は単純なんで、ほぼほぼ出来るようになります。
3歳で出来なかったら4歳でもOK。
3歳だと、たまにできない子もいますが、始めイヤで器具を外す子も、次第に出来るようになります。

お母さん
期間はどれくらいかかるのですか?

先生
長く見て5~6年。
うまくいくと半年で治ることもあります。
「もう治っている!」ってビックリするケースもあります。
早く始めると、治るのも早い。
でも戻ることもあるから、結局は3~4年やります。

お母さん
気になる料金は・・。

先生

目安として、一症例:44万~55万円(税込)です。
月一回、4818円の管理料が別にかかります。(税込)
矯正器具を一個でいくらでは売りません。
私は歯医者さんだけど、全身の健康を一緒に考えたいんです。
生活習慣をも診るし、舌も見るし。
「その人の人生を請け負っている」と思っています。

「受け口・反対咬合」を治すだけでなく、「全身を治していく」費用として、全て含まれている
「オールインクルーシブ」と思っていただいて大丈夫です。

お母さん
「オールインクルーシブ」なんて、なんだかリゾートみたいですね。
なるほど、わかりました!