先生、受け口がマウスピース矯正(以後、インビザライン※)で治るって本当ですか?
(※インビザライン/インビザライン・キッズ
:完成物薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済措置の対象外になることがあります)
もちろん全部の症例がOKではありませんが、治る症例もあります。
「クリンチェック」というシミュレーションソフトで、矯正したらどうなるか?の歯並びが分かるんです。
歯並びをシミュレーション?
おお、すごい時代ですね!こんなことが出来るんですね。受け口の場合、上アゴを広げるというイメージですか?ところでこの症例、犬歯が出てないですが。
そうですね。
受け口すぎて上アゴが成長しなくて、犬歯(八重歯)が出てくるスペースがなかったんですね。
下アゴはちゃんと広がっているんです。
上アゴの臼歯(奥の歯)も出るスペースが少なくて、生えていないんですね。
この子は10代後半ですね。
2人とも現在矯正中とのことですが、どれくらいの段階ですか?
2人とももうじき治療が終わりで、期間は約1年半。
14~15歳くらいだともう骨格は治らないけど、ずいぶん呼吸がラクになって見た目は治ったとで喜んでもらえました。
ちなみに、年齢が低い(3~4歳)と骨格も治ります。
これは30代の男性の方。
見た目はちょっと出てるかな?くらい。
この人は骨格性の問題は無かったんだけど、噛み合わせもよくなってとても喜んでくれています。
となると・・・インビザラインで受け口を治すのは、案外大人向けなのでしょうか?
はい。
8歳くらいまでの受け口はムーシールド(下記写真:機能的顎矯正装置)で治すけど、それ以上の年齢はインビザラインで治します。
大人の受け口はインビザラインで治す、ということですね。そして、小さいときはムーシールドで骨格まで治せる?
年齢的にどの矯正でも骨格は変えられないです。
ムーシールドは口の周りの筋肉とベロの筋肉のバランスを整えることで、アゴの骨の成長を促します。それは10歳前でないと難しい。
あと、知っておいてほしいことは、骨の成長は女性の方がストップするのが早いんです。(テキストリンク)子供が受け口の治療を早く始めたほういい「理由」とは?https://ukeguchi.net/ukeguchi03/
インビザラインは、歯性のものは治せるけど、骨格性のものは治せないんです。
骨は治らないけど、受け口が治れば本人は喜ぶし、呼吸がしやすくなります。
呼吸もラクになるんですね!そんな患者さん3人の感想は?
みんな喜んでくれる、ティーンエイジャーは親も喜んでくれます。
ですよね!
矯正をある程度大きくなってスタートするって、親が「遅い」と思ってしまいがちですよね。
来院の理由は親御さんの希望でしょうか?
もちろん本人も親も気にしています。
3.5ミリくらい前に出ています、歯槽骨(しそうこつ:歯を支えている骨、歯の根っこがあるところ)の上で動いているだけどね。
ムーシールドでの治療なら3歳なら半年で治った子もいます、年齢が小さいと大変な思いをせずに治ります。
これだけ変われば嬉しいですよね。
学校の歯科検診で「受け口なので治療が必要」と手紙貰ってきて治す場合はどうするんですか?
7~8歳までなら、まずムーシールドでベロの位置を治します。
受け口の人は、ベロの位置が下アゴにあることが多いので、ムーシールドで上アゴに持っていって位置を変えてあげます。
ところで、ベロってどれくらいの力で前方に押していると思いますか?
ベロの力??ベロに力がある?あ、そういえばベロって筋肉ですもんね!1~2キロ??
3~4キロです。
ずっと押していると歯も出てきます。
受け口の子は上アゴが狭いので下アゴにベロが沈下している、下の前歯をベロで押している状態でなんですね。(先生が写真内でやっています)
で、ムーシールドでの治療が一番いいいんだけど、間に合わなかった方でもインビザラインで骨格は治せないけどある程度満足できるとこまでは治せる。
でも一番最高なのは、3~4歳で治すこと。
3~4歳で歯医者さんと接する機会に、歯科検診がありますよね。
その時に受け口でも、歯医者さんの99%が「様子を見よう」という。
様子を見て治る人はたった5%、いろんな論文見ても、そう書いてあります。
つまり95%は自然に治らないのに「様子を見よう」と。
3歳児検診で見つかるのに・・・そのタイミングで治療したら、半年で治るし、お金も安いし。
子供のころ受け口を治すチャンスがなかった方に朗報!って感じですか?まさに「チャンス到来」って、バービーボーイズの歌ありましたね・・。
先生、誰かに似てると思ってましたが、バービーボーイズのボーカルのコンタに似てます!
お母さん、諸々話が昭和ですね・・・。(笑)
はい!(笑)「知った時が相談時」ってことですね。
歯医者さんも知らんからね、普通の人が知らないよね。
(基本受け口は)治らへんことを知らないのよね、治るか否か、バクチみたいなもの。
インビザラインで100点は目指せないけど、70点とか80点は目指せるので相談してほしい。
骨格を治すのは、うちではできない・・・下顎枝矢状分割術(かがくししじょうぶんかつじゅつ)つまり、アゴの骨切りです。
神経触るから、全身麻酔してやります。
見た目はキレイになるんだけど、口が開かなかったり噛み合わせがよくなかったり。
肩こりひどいし、頭痛ひどいし、食べられないし。
3歳児検診の時に「はよ歯医者さん行って治してもらって」という先生が増えるのが最高です。
最近、患者さんもいろいろ情報を持ってくる方が多いのでは?
そうですね。
私から言いたいのは、歯医者さんに「様子見よう」と言われても歯医者さんのセカンドオピニオンは2件くらい行ったほうがいいかなと思う、他に方法があるかもしれないので。
このサイトは、世間に対して「物申す!」というものなんです。
私が儲けたいとかいう次元を超えて、知らない人が知ってくれることで助かる可能性が出てくる!
なるほど。ちなみに先ほどの3人の方は、どういうキッカケで先生のところへ来たのですか?
本人が気にしてたのと、お母さんが気にしてたと両方ですね。
うちに来たキッカケはネットです。
大人の方もホームページを見てきたと。
「受け口は、子供の頃からずっと気になっていたんだけど、ワイヤーじゃないと出来ないってずっと言われてた。でもインビザラインで出来るんですか?」と聞いてくれて、「じゃあシミュレーションしてみようか」とやったら「ぜひやりたい」と。
ずっと悩んでた人が多い?
反対咬合(はんたいこうごう:受け口のこと)の人は、めっちゃ悩んでます
長年の悩みを解決できる「チャンス到来」ですね!
まさにバービーボーイズ!(笑)
はいはい。(笑)
受け口になる確率がだいたい4%、100人いたら4~5人の人が受け口になるといわれています。
受け口って、遺伝ですか?
最近、半分くらいは遺伝といわれています。
昔はほとんど遺伝といわれてました。
後は環境的な物、ベロの位置とか母乳を飲むときの癖とかなどの後天的な要因です。
まさに「110番」ですね。
ずっと悩んでいたことがココの医院さんなら解決するかもしれないってことですね。
例えば、1学年が100人としたら、そのうちの3~4人が反対咬合。
3歳に治す人はほとんどいない、ずっと放置されているのが現実です。
且つ、自然に治る確率は5%、この事を知っていることはすごく大切。
(受け口の治療を)やりたかったけど出来なかった、でもアゴの骨を切るの嫌だし、どうしょうもないのかな?と思っている人にとって朗報だと思います。特に年頃の子にとっては、
見た目だけなく、ベロの位置が改善され、呼吸も改善される(無呼吸症候群やポカン口など)と生活の質も上がります。
まさに、一生の財産ですよね。
「遅くないよ」ということをもっと多くの人に知ってほしいです。
なるほど!ところで先生、白いフレームの眼鏡、かっこいいですね。
ブルーライトをカットする眼鏡です。
実はもうひとつ別の眼鏡(下記写真)もあって、これは99%ブルーライトカットするんだけどイカツイと言われたので、診療中には出来ないですね。(笑)
とにかく、気になったら相談してほしいです。
【インタビュー後記】
具体的な話があって、より説得力がありました。
見た目だけでなく、呼吸の事など他にも健康を左右することまで治るのが歯の矯正です。
将来、健康なおじいちゃんおばあちゃん生活が送るためのお口の環境づくりと捉えることが出来るのではないでしょうか?
また次のインタビュー楽しみにしていてね!